地元の会社さんへ見学に行ってきました!

こんにちは、デザインチームの瀬尾です。
インフルエンザも本格的な季節となりましたね。冷え込みも一段と強くなりました。手洗いうがいを小まめにして、体調を崩さないように気を付けましょう。

さて本日は、地元の会社さんに工場見学へ伺いましたのでそちらのご報告です。
お邪魔したのは、関市にあります杉山製作所さん。鉄アイテムをご提案する際にちょこちょこお世話になっている会社さんですが、商品や工場を見学させて頂ける機会を頂けたのでお言葉に甘えてお邪魔してきました!

アイテムとしてはいろいろ使わせて頂きますが、鉄家具に触れる機会は個人的には少ない方だと思いますので、便乗していろいろな椅子にも座らせて頂きました。重さや座り心地もそれぞれ違いますし、木家具とは違う味わいがありますね。

テーブルの脚も素敵でしたので、そちらをメインに一枚!
デザインの可能性を感じますね。
よく友人からは、写真を撮っている角度が違うと言われるのですが(笑)こういうところでしょうか。職業病かと思っています。

工場はとても広くて、みなさん繊細な作業をされていました。道具など見たことがないものばかりでしたので、とても勉強になりました。また、職人技を感じるお話に、大量生産ではなく手仕事で作られている奥深さを感じました。

危険な作業をされていたりもすると思うので、安全対策などもしっかりとされていましたし、作業効率を高める工夫をしながら新たな製品を生み出しているのが部材を見せてもらうとよく分かります。仕事は違いますが、私も見習わないと…と少し心が痛かったですね。

S字フックづくりのワークショップにも一緒に行ったスタッフが参加致しました。てこの原理で曲げるんです!もしかしたらどこかの内覧会などで使っているかもしれません。楽しみにして頂ければ。

弊社でもお世話になっているアイテムを見つけました!

実際に設置されているイメージが見られるのは良いですね。
シンプルですらっとしていて好きです。ネット上にもいろいろな商品があるので似たようなデザインは他にもあるかと思いますが、やはり見比べると精度の高さや繊細さが違うなと感じます。職人さんたちの手仕事、頭が下がりますね。
本日はいつもと趣向を変えてみましたが…たまには良いですよね(笑)それでは、次回もお付き合い頂けますと幸いです。

古民家カフェで発想を磨く

こんにちは、デザインチームの瀬尾です。
一段と冷え込みが強くなってまいりましたね。インフルエンザも猛威を奮っている模様ですので、体調管理にも気を付けて年末まで頑張りたいと思います!

さて本日は、古民家カフェのご紹介です。
近場に素敵な古民家カフェができているという情報をキャッチし、居ても立っても居られなくて早速行ってまいりました。

何気なく通るとカフェとは気づきにくい外観です。知る人ぞ知る感があるので、そこもまた良いですよね。懐かしい感じの佇まいで、良い感じの雰囲気です。

席はゆとりを持った配置になっていました。靴を脱ぐ席とカウンター席と選べます。私は奥まったところでゆったり過ごさせて頂きました。

落ち着いた雰囲気の照明なので、奥の席は少し暗いかなと感じるかもしれませんが、とてもリラックスできます。北欧などの落ち着いた雰囲気の照明計画に近いものがあるかもしれません。今でこそ夜も明るい日本の住宅ですが、日本でも昔から行燈があり、昨今は夜は照度を落とした照明計画、というのが注目されていますね。私は目が悪いせいか普段は明るい空間で過ごしているため、その照度が体感出来て勉強になりました。

欄間にダクトレールを設け、スポットライトを間接光的に使用しているのもオシャレですね。古民家と近代のコラボ、という感じがしました。密かに真似させてもらっても良いかなぁと思って見ていました。

建築好きの身として嬉しかったのは、内部の建具を上手に使ってくれていたことです。今ではなかなか手に入らないガラスが使われていたり、味のある風格に色が変化したりしているので、その良さを分かって残してくれていると思うと感慨深いですね。また、障子を無くしてしまっているのも新しい発想だなと勉強になりました。下の写真だと分かりやすいと思います。

縁側にある白い生地が外からの視線を遮り、中からは空間のゆとりを感じられます。住宅では挑戦しにくいカフェならではのデザインかもしれませんが、面白いですね。

以前は床の間であっただろう空間も素敵に工夫して使われていました。また、ここの席は畳で座卓になっています。晴れの日に外を眺めながら…なんて贅沢な空間、という感じがしますね。

以前は押入だっただろうという空間も素敵に変化しております。カフェならではのスペースの使い方かもしれませんが、センスを感じられます。

リノベ工事をするにあたって、プロに任せるところはプロに、自分でできるところはご自身でされたそうですよ。センスもそうですが、建築屋では反対に思いつかないような発想も随所にあり、なるほど!と思うところがご紹介した以外にもたくさんありました。もしかしたらどこかの現場で真似しているかもです(笑)

最後にもう少しご紹介を。
新しく壁にしたところは落ち着いたトーンの壁紙を使い、ひっそりと飾られた植栽との相性もばっちりでした。さりげない気遣いですが、壁に寄せてテーブルを配置する意味はここにある!と感じさせる存在感もありますね。また、桁上には恐らく当時の聚楽壁が残っていて、建築好きとしてはその姿勢もとても嬉しく思いました。

詳しい場所が気になります方はお声掛けくださいませ。店主の方はお一人で切り盛りされているため、時間にゆとりを持って伺って頂ければと思います。それでは、次回もお付き合い頂けますと幸いです。

プチ贅沢を味わえるカフェで一服を…

こんにちは、デザインチームの瀬尾です。
急に冷え込んできてしまいましたね。秋がすぐに通り過ぎて行ってしまいました…。風邪をひかれませんよう、体調管理を心掛けたいですね。また、高気密・高断熱のお家にお住まいの皆様、あるあるかと思いますが、上着を持って家を出るのを忘れないよう、ご注意くださいませ。

さて、本日は久々にカフェのご紹介です!
他のお客様の関係で外観は撮っておりませんのでご容赦ください。

今回は少し洋風館のある内装のカフェを訪ねました。スペース(一席)毎にカーテンで区切られているので、落ち着いて過ごすことができます。カーテンというと一般的な住宅の窓に設置してあるものを思い浮かべるかと思いますが、こういった間仕切りとして使う事もできますね。また飾り方には様々なスタイルがあります。こちらはセンタークロスというカーテンのスタイルですね。レールも棒状のものを使い、ハトメ加工がされたオシャレなスタイルです。カーテンフックなどを使わないのでスッキリとしていて洋風のインテリアとの相性も良いですね。

こじんまりとした喫茶店ですが、カウンター席も充実しています。一人カフェがしやすい、というのは私個人としてもポイント高いです!カフェで友人と過ごすのも好きですが、ゆっくり一人で読書をしたいときもありますからね(笑)コロナ禍でカウンターの衝立も見慣れたものになってきましたが、カウンターの色味に合わせて木調のものや台座を取り入れているところにもグッときました。(細かいところに目が行ってしまってすみません…)

席同士の仕切りには、背もたれ用の腰壁だけでなく、カフェカーテンがさりげなく設置されておりました。デザインや色味を合わせて選ばれていて、統一感がありますね。自分たちだけの空間、という感じで落ち着いておしゃべりができます。そして意外と、ひそひそ話の音量になる効果もあるかもしれません。籠り感があるからか、周りが見えないですが気配を感じるからか、内緒話をしている気分になり、音量が下がる気がしました。

本日は少し短めで。最後におまけです。
こちらのカフェを訪れたのは、これが目的だったりもします。

八ヶ岳の天然氷を使用した、キーンとしないふわふわのかき氷!永らく気になっておりまして、シーズンを外して来店したので無事に頂くことができました。
詳しい場所が気になります方はお声掛けくださいませ。席数がそこまで多くないこともあり予約を推奨しているお店になりますので、お気遣い頂ければと。それでは、次回もお付き合い頂けますと幸いです。

街の散策が美術鑑賞になっちゃいます!

こんにちは、デザインチームの瀬尾です。
だんだんと秋めいてきましたね。日中は陽射しの強いときもありますが、やはり風が違いますよね。無暖房チャレンジをされている皆様、朝方の冷え込みに体調を崩さないようご注意くださいませ。

さて、時間がだいぶ空いてしまいました。 本日も、スペイン編の続きをお伝えしようかなと思います。引き続き、スペインが誇る巨匠、アントニ・ガウディの作品をご紹介です!

『カサ・ビセンス』です。
実業家のマヌエル・ビセンスの夏の別荘として建てられました。ガウディ最初の邸宅作品だそうです。ビセンスはタイルやレンガを扱う事業をしていたため、装飾にもふんだんに使われています。

それにしても色彩鮮やかですね。当時の時代背景を象徴している様式となっています。マニアック過ぎるので割愛しますが、イスラムの建築と西洋の建築がうまく融合されたエキゾチックで優美なデザインだなと感じます。
増築されたり庭のほとんどが売却されたりと、完成当初から姿は変わっていますが、やはり街を歩いていてこの建物を発見するとテンションがあがります(あがりました)。駅からグエル公園に歩いて行く途中で出会うことができたと思いますので、機会があれば是非!
現在は中の見学ができるようになっているはずですので、私もまた訪れるチャンスがあれば拝見したいと思います!

さてお次は…

『カサ・カルベ』です。
繊維業者で当時のブルジョワだったカルベットの依頼により建てられました。当時、1階が事務所、2階が邸宅、3階以上が賃貸マンションとなっていました。現在は1階がレストランとして使われています。

ガウディが初めて設計した集合住宅との事ですが、先ほどご紹介した『カサ・ビセンス』や他の作品と比べておとなしい印象を受けますね。こちらはバロックスタイルとなっており、初見ではガウディらしくない外観かなと思われますが、細部のデザインなどにはやはりガウディらしさが見られます。窓上部の鉄細工やバルコニーの装飾などは分かりやすいのではないでしょうか?シュロの葉を象ったデザインや頂部の曲線などを見ると、この辺りから有機的な建築の作風になっていったのかなと感じます。
一家のためにデザインされた家具なども残っているそうで、ガウディの初期デザインとしてマニアな方にはたまらないと思います。ちなみに、造り付けの家具はこちらのレストランを利用すれば見られるそうですよ。 写真でしっかり撮れませんでしたが、ドア・ノッカーもすごいんです!私ももう一度しっかり見に行きたいな…そして中に入ってみたい…!

最後におまけです!

ご存じの方もみえると思いますが、バルセロナの中央に位置するグラシア通りでは、ガウディのデザインしたタイルを見ることができます。どこにあるのかな~と下を気にして歩いている光景は少し異様かも。というより住民の方からはお馴染みなのかもしれませんね(笑)

本日はこの辺で。次回もお付き合いいただけますと幸いです。

唯一無二のファサードを持つ建物

こんにちは、デザインチームの瀬尾です。
もうすぐ8月も終わりますね。お盆を過ぎると暑さも和らいでくると言われていましたが…最近はどうも違ってきているみたいです。引き続き、熱中症対策を意識して過ごしていきたいですね。
さて、ご存じの方もおみえでしょうが、先日弊社は有志のメンバーで社員研修に行っておりました。地場の工務店さんや設計事務所の方と交流し学ばせて頂いたり、様々な建物を見て参りました。今後の仕事に活かしていきたいなと気持ちも新たに仕事に取り組んでおりますが、何故か私、見学をしているうちに無性にスペインに行きたくなりまして(笑)ですので、本日はスペインの建物をご紹介しようかなと思います。

分かる方には分かるこちらの写真。室内からの一枚ですが、独特のファサードがこれしかない、と言っている感じですね。
バルセロナに建つ『カサ・バトリョ』です。

骨の家やドラゴンの家、など様々な愛称で親しまれているようですが、私の印象はやっぱり骨(骸骨)でした。メインストリートに建っていますが、浮いていないのがすごいなと感じます。この建物だけを見るととても奇抜なデザインに思えるのに、他の建物群と並んで建っていることに特段違和感を覚えず…。計算しつくされた設計なのだと改めて思いました。

設計者はアントニ・ガウディですね。建築を学んでいない方でもこの方をご存じの方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。斬新なデザインで芸術的な面が目立ちますが、モダニズム期に活躍した建築家らしく、奇抜な装飾に見えても機能性を兼ね備えていることが、真似できず多くの人を虜にする魅力なのかなと感じます。

見学者の方もたくさんいらっしゃるので、人が写り込まないように写真を撮るのはなかなかに一苦労です。この建物は、大繊維業のジョセップ・バトリョ・カサノバ(発音によって訳は多少異なるかと思います。)の邸宅として、改築工事により今のデザインとなりました。当初は撤去し、新築の設計として依頼されたそうですが、ガウディは、建物のしっかりした躯体を残しリサイクルして使うことを薦めたそうですよ。このエピソードを見聞きしたとき、勝手ながら一気に親近感を覚えました。
左の写真は2階にあるサロンです。アーチを取り入れた優美な曲線がたまりませんね。光をしっかりと取り込み、ステンドグラスに反射する雰囲気はとても厳かです。もしまた訪れる機会があれば、今度は夕方の時間帯も味わってみたいなと思っています。最初の写真はこの窓の手掛け部分ですが、本当に手に馴染む。是非訪れた際には握ってみて下さいませ。

こちらは階段の手摺ですね。階段も1ヶ所ではないので、その空間に合わせたいろいろな曲線を味わえます。雑誌などでよく紹介されるのは、こちらではなくバトリョ家に上がるエントランスホールかと思いますが…タイルなども空間毎に合わせて異なるデザインが使われているので、あえて違うところをご紹介させて頂きました。

こちらはパティオの写真です。
あまり聞き慣れない言葉かもしれません。スペイン語で、『中庭』や『裏庭』を意味する、屋根のないオープンスペースを意味する言葉です。この空間があることで、下の階にも光や風が届くよう工夫されています。また、下の階でも明るさが保てるよう、パティオのタイルは下へ行くほど色が明るくなっているそうですよ。
『カサ・バトリョ』は海をコンセプトにしていると言われていますが、ここに建つと実感しますね。自然光によって反射した光が幻想的で、海の中に佇んでいるような錯覚を覚えます。自分で言うのは柄でもないので少し恥ずかしいですが、なんだかロマンチックな空間です。

屋上も見ごたえたっぷりです。
どの建築家さんもそうですが、細部まで手を抜かない姿勢が写真からでも伝わりますよね。

ここは正面ファサードの裏側です。瓦を鱗に見立てて龍の背中をイメージしたそうですよ。破砕タイルのグラデーションも素敵ですね。実際には、ここには水槽タンクが置かれていたそうです。
ちなみに、『カサ・バトリョ』はすべての扉に通気口が設置されているようで、20世紀ではじめて換気を重視した家だと言われているそうです。勉強になりました。

また長くなってしまいました。家具などインテリアにもガウディの想いが込められていますので、見学時間はどれだけあっても足りません。余談ですが、『カサ・バトリョ』は今年ユネスコ世界遺産登録20周年を迎えるそうで、外壁ファサードなどの本格的な修復がされておりましたが、そちらが無事に完了しているそうです。オリジナルの色彩、是非生で見たいなぁと夢を膨らませる今日この頃です。
本日はこの辺で。次回もお付き合いいただけますと幸いです。

夏休みの学びにピッタリな博物館とは…?

こんにちは、デザインチームの瀬尾です。
お盆休みに入った方もいらっしゃるでしょうか?今年は最大で9連休ですね!車での遠出は渋滞も気になるところですが…。事故に気を付けて、疲れを癒して頂ければと思います。また、お盆も関係なく働いてくださっているインフラ関係や行政職の方もいらっしゃるかと。社会を支えていて下さりありがとうございます。

さて、本日は夏休みにちなんで海にまつわる建物をご紹介しようかなと思います。

余談ですが、本当は前回までのコルビュジエ繋がりでご紹介したい建物があったのですが…昔のデータから写真を一生懸命探しておりまして(笑)時間が空いてしまいました。時間が空いたので、そちらの建物は別の機会に回そうと思います。

というわけで、今回の建物はこちら。
外観だけで分かった方はマニアックかと(笑)

三重県鳥羽市にあります、『海の博物館』です。
海女さんや漁、漁村の文化、木造船などについて学ぶことができます。

いくつかの展示棟が敷地内に配されているため、私のカメラ技術では追いつかず申し訳ないのですが、進むにつれて次は何の展示だろうとワクワクしてテンションが上がります。
設計は内藤廣さんです。
日本を代表する建築家さんの一人ですね。現在、東京・渋谷にて非常に興味深い展示会が開催されています!(是非行きたい…)
展示棟がいくつかに分かれているのは、空間構成と共に収蔵品の特性に寄るところかと思いますが、温熱環境が異なり、適正に働いていることが肌感覚に伝わりました。

こちらの展示棟は集成材にて木造の大空間を作っています。

漁についてや暮らしについての展示が所狭しと紹介されていて、見ごたえたっぷりでした。内容は是非現地を訪ねて頂きたいので、あえて見切った写真にてご紹介させて頂きますね。
豪快な作りで圧巻です。昨今は木造による大型建築も増えてきましたが、まさに先駆けの建築、という感じでしょうか。建てられたのは1990年代だったと思うので、当時は結構な挑戦だったのでは、と思いを巡らせてしまいます。

そしてこちらの展示棟は構造が変わり、プレキャストコンクリートのポストテンション組立構法が採用されています。

コンクリートの強度が通常よりも高く発揮されますが、難しい構法でもあるので当時の苦労は計り知れなかったのではと感じます。厳かとした空間の迫力に思わず息を飲みました。そして、展示されている木造船の数に2度目の息を飲みました。今では見ることの少なくなった木造船ですが、船大工の方々の技術力を目の当たりにできます。

最後に…最初にも紹介した建物の外観は、今にも通じる佇まいで古さを感じさせません。『海の博物館』の設計にあたり、“時間に耐える建築とすることを第一義としていた”と聞いた(読んだ)ことがあります。それは構造然り、温熱環境然りかと思いますが、意匠にも言えることなのかなと感じました。そして、まだまだ長い年月を過ごし耐えていく建築なのだろうと思います。

『海の博物館』では、素晴らしい建築を体感することもですが、今まで深く触れたことのない海女さんの生活や海と共に生きる人たちの暮らしについて、じっくり学ぶことができますよ。同時に、楽しいだけではない海の怖さもしっかりと学べます。岐阜にお住いの方ですと、プチ旅行気分で訪ねることができると思います!夏休みの行き先が決まっていない方、遊びと学びの両方にいかがでしょうか。

それでは今日はこの辺で。次回もお付き合い頂けますと幸いです。

色鮮やかな集合住宅

こんにちは、デザインチームの瀬尾です。
蒸し暑い日が続いていますね。先週は打合せや調査などで外に出る機会が多かったですが、少し外にいるだけでも水分をとらないと熱中症になりそうでした。毎日外で作業をされている職人さん方には頭が下がります。厚労省からも通達が出ておりますが、無理をせず十分に対策をとってこの夏を乗り切りたいですね。

さて、先日、船室デザインについての展示会があったので行ってきました。船に興味があるというよりは、その建築家に興味があったからですが、その時に、以前ブログの中でご紹介させて頂いたル・コルビュジエが登場しておりました。ル・コルビュジエは、生涯をとおして船に強い興味と憧れを抱いていたことで知られていたため、時代背景も重なり、関連させての説明がされていたようです。

というわけで、本日はそちらにまつわる建物を紹介しようかなと。
通な人であれば、“コルビュジエ”、“船”、と聞いて思い浮かぶ建物は、彼の代表作の一つ、『マルセイユのユニテ・ダビタシオン』かと思います。初めて聞く方は、なんて噛みそうな名前、という感じでしょうか(笑)

ユニテ・ダビタシオンとは、フランス語で住まいの統合体、などの意味があるそうです。コルビュジエは、生涯に5つつのユニテ・ダビタシオンを設計されています。その内の一つ、フェルミニにあるユニテ・ダビタシオンがこちらです。(私たち建築学生は普段、“ユニテ”と呼ぶことが多いので、以下、ユニテと省略させて頂きます。)

日本で連想する集合住宅とは少し趣が違いますよね。大型の集合住宅の場合、アパルトマン、などと呼ばれることが多いと思いますが、住まい以外に幼稚園やジムなど様々な都市機能が併設されて計画されたため、ユニテという呼び方になったと考えられます。このフェルミニのユニテも、最上階は幼稚園として利用されていました。今は法律の関係等でありませんが、外観の雰囲気から、住戸機能ではない使われ方をしていたと想像できますね。

足元はお馴染み、ピロティのつくりとなっております。荷重のことを考慮して、柱型よりも壁に近い形状が採用されていますね。給排水設備の関係もあるかもしれません。
今の時期だからでしょうか、風が通り抜けて気持ちよさそう…と久しぶりに写真を見て感じました。もう何年も前ですが、この写真を撮ったのは2~3月でしたので寒かったのを覚えておりまして、印象は季節で変わりますね。
建物内から外を眺めると郊外に立地しているのが分かります。眺めが良いです。車がないと不便かなとは思いますが、戦後復興期、ベッドタウンとして発展したことが想像できますね。

どのユニテもそうですが、鮮やかな色が印象的な建物ですよね。コンクリート製のため遠目にはモノトーンの印象ですが、フランス国旗を思わせる赤や青の色彩の使い方はさすがだなと思います。派手過ぎず地味過ぎず、時代を経ても受け入れられるデザインかなと感じました。
建物のまわりには子供たちが遊べるようなスペースがあり、芝生も管理されていました。 ここで過ごしてきた多くの子供たちが走り回っている姿を想像すると、なんだか温かい気持ちになりますね。学校から帰って、すぐに近くで集まれる場所があるというのは良いなと思います。

ピロティの一部には、見覚えのある姿がありました。

『モデュロール』を説明する際に片手を上げたような人型が登場しますが、そちらを模った彫り物が施されていました。思わず一緒に写りたくなってしまいます(笑)
余談ですが、屋上に当時あった幼稚園は、ちゃんと子供サイズの『モデュロール』が採用され、手洗い場やトイレなど、住戸とは異なるサイズ感で設計されていたそうですよ。

いつかマルセイユのユニテも見学してみたいです!
今日はこの辺で。次回もお付き合い頂けますと幸いです。

リノベして誕生した芸術センターは元〇〇です!

こんにちは、デザインチームの瀬尾です。
今週は雨降りが続き梅雨らしい空模様でしたが、来週はまた暑くなる予報ですね。体調管理に気を付けたいものです。

さて、本日は前回に続いてリノベーションした建物のご紹介を。京都市内にある『京都芸術センター』です。地下鉄の四条駅から少し奥に入ったところに登場します。

元の姿をほぼそのまま残す形で再整備されたそうですが、最初の用途が何だったか分かりますか?門の正面から見ると、答えが書かれています。

写真の左側の門柱に『京都市立明倫小学校』の文字が!そうです、ここは元小学校の建物をリノベーションした建物となります。明治2年に開校した小学校をのちに改称し、地元の方の寄付による昭和6年の大改装を経て、現在の校舎が竣工したそうです。一見すると小学校とは思えないモダンな風貌ですが、窓の感じなど、どことなく懐かしさを感じるような哀愁が漂っているなと感じました。

こちらは小学校時代の正面玄関です。時代的な背景や、土地柄(当時から近隣に絵師や学者の方が暮らすなど、文化・芸術に理解があったそうです。)の関係があるかと思いますが、それにしてもおしゃれな校舎…うらやましいです。ところどころにアール・デコの装飾が見られるのも一つの特徴ですね。
ちなみに、アール・デコのデザインの特徴を簡単にまとめると、装飾性が低く、直線や幾何学的なパターンを使ったシンプルなもの、といったところでしょうか。よくアール・ヌーボーと比較されたりしますので、混在しないように注意が必要です。こちらの話はまたいずれ出てくるかと思います(笑)

ちょうどオープン展示がされていて、建物内外のいろいろなところに作品が飾られていました。オープンと言えどアーティストさんの作品なので、ここに載せるのは控えようと思いますのであしからず。

中庭に出るとグラウンドと思われる空間が!街中の立地のため、グラウンドはコンパクトな印象ですね。白線の感じなど、なんだか懐かしくてほっこりしました。整然と並ぶ窓はまさに小学校の教室っぽいですが、やはり時代なのか自分が通っていた学び舎とは全然違うなと思いました。昼休みになると子供たちが走って集まって来たのかな、賑やかな声が響いていただろうな、なんて想像すると微笑ましいです。

別の角度から見るとこんな感じです。

懐かしい時計が目に入ったので思わず写してしまいました。屋根はスペイン風の瓦ですね。オレンジ色の瓦と、クリーム色の外壁がよくマッチしています。
校舎はグラウンドを囲むように建っています。立地を生かした敷地計画も絶妙だなと思いますが、防犯的にも有効だったのではないでしょうか。当時の教室や職員室は、ギャラリーや制作室などに利用されているそうです。伺ったのはお昼前でしたので、比較的静かな感じでした。

中も少し見させて頂きました。

竣工時から残っているスロープです。手摺は木製で作られていますが、子供たちが手で触れることを意識してデザインされたのが伝わりますね。階段よりもスペースをとるため、計画が難しかったのでは、と設計目線で少し考えてしまいました。

『京都芸術センター』内には喫茶室も入っています。

京都のさまざまな施設に出店する『前田珈琲』さんの支店第一号となります。
2020年に支店の20周年を記念して、京都出身の現代美術家と建築家を中心としたメンバーが集まったプロジェクトにより空間が新しくなったそうです。教室の雰囲気が色濃く残っていた当初の姿も見てみたかったなと思いましたが、今の雰囲気も作品の中にいるようで面白かったです。
見切れていますが、写真の右側にある飾り棚はロフト用の階段が使われているようでした。住宅では取り入れることがあまりない店舗特有の使い方かもしれませんが、こういうディスプレイの仕方も面白いなと勉強になりました。全貌が見たい方はお声掛けくださいませ。(人が写っているので、ブログへのアップは控えようと思います。)

この壁の裏がキッチンです。ニッチ的な小窓が可愛らしいですね。そこから料理が提供されますので、利便性も備えたデザインとなっております。
本日も長くなってしまいましたのでこの辺で。次回もお付き合い頂けますと幸いです。

古民家カフェで引出しを増やす!

こんにちは、デザインチームの瀬尾です。
梅雨に入り、じめっとした日が続いていますね。湿度が高くなりますので、雨の晴れ間も油断大敵。熱中症にもご注意くださいませ。

さて、本日は久しぶりに、カフェのご紹介をしたいと思います。個人的な話ですが、最近、私の中で関市が熱いです。本日ご紹介させて頂くお店も関市です。時間に少し余裕ができると、古民家や内装にこだわったカフェを訪ねるのがささやかな楽しみでして、かねてから行きたいなぁと思っていたお店に先日お邪魔できました。

外観から痺れますね(笑)風情のある素敵な趣です。アプローチの石畳も良い感じですよね。生憎の雨でしたが、庭木に滴る水滴が良い雰囲気を出していて、これもまた有り、という気分でした。また晴れた日にも行きたいですけどね。

入口には胡蝶蘭が飾ってありました。昨年オープンしたそうで、もうすぐ1年を迎えられる頃でしょうか。

照明器具の使い方がオシャレです。住宅の場合で考えると少し贅沢な使い方かもしれませんが、必要なところに必要な器具を設えるのはメリハリがあって良いですよね。参考にしたいなと思って思わず写真を撮ってしまいました。

中の雰囲気も素敵です!痺れますね(笑)雨にも関わらず、入ったときはほぼ満席でした。そのおかげか帰りは最後になりましたので、人がいないところを撮らせて頂くことができました。

内装の雰囲気と家具の相性もピッタリですね!キッチン(厨房)前にある収納スペースも良く工夫されているなと思いました。勉強になります。
梁の雰囲気もとっても素敵で、思わず見惚れてしまいました。マニアックな視点で恐縮ですが、奥に見える丸太梁も最高ですね。

何を撮っているんだと言われそうですが…表に見える梁と奥に覗く梁に何とも言えない味を感じまして。先人がしっかりと建てて残してくれた建物を、きちんと生かして新しい形にするリノベーション、難しいこともたくさんありますが、それ以上にやりがいも楽しさもあります。今回ご紹介した建物は弊社の工事ではありませんが、躯体がしっかりしている古民家は、やはり大切に次の未来へ残していきたいなと改めて思いました。

お店の中から外を眺めた雰囲気も落ち着いていて好きです。お庭もよく手入れされていて、外観とマッチしていました。夏を迎えたときの苔の雰囲気がまた楽しみだなと思いつつ、“あのお客様の家に合いそうだな~”なんて思いを巡らせながら眺めていました。

最後にもう1枚。
カフェですので、お料理の写真もご紹介しなきゃですよね。メインはご来店いただくときの楽しみに残しておいて…デザートを。

お料理もとっても美味しかったですが、食後のコーヒーが本当に美味しくて。焙煎具合が私の好きな味でした。デザートの甘さのバランスも絶妙で、またリピートしたいなと思います。
詳しい場所が気になります方はお声掛けくださいませ。住宅地の中にありますので、近隣の方のご迷惑にならないようお気遣い頂ければと。それでは、次回もお付き合い頂けますと幸いです。

コルビュジエ建築に日本で出会うには…

こんにちは、デザインチームの瀬尾です。
早いものでもう6月ですね。しかし屋外での作業は既に暑さ対策が必要になってきております。湿度も高くなりますので、油断せず水分補給に気を付けましょう。

さて、本日もル・コルビュジエさんの建築についてご紹介を。ご存じの方も多いと思いますが、日本でも出会うことができます。東京・上野ですね。

国立西洋美術館です。写真がないかな~と探しておりましたら…2012年のものがありました。かなり前ですね(笑)休日の印象かもしれませんが、この辺りは人で賑わっているイメージがあるので、このタイミングで写せたのは私的には奇跡と思っています。
ちなみに、基本設計の素案はもっと大胆なものだったそうで、音楽・演劇ホールと企画展示パビリオンが加えられていたそうです。この建物が建設された時代背景を考えると、日本にそんな余裕はなかったと分かりますが、この建物の向かいには弟子である前川國男さんの東京文化会館が建っています。 音楽ホールも備えています。なんだか感慨深いですが…この話はまたいつか機会があれば。

コルビュジエと言えば建築をかじったことのある方ですと、“近代建築の5原則”の他に“モデュロール”というキーワードが浮かぶのではないでしょうか?モデュロールとはコルビュジエが考案した、人体の寸法と黄金比によって定めた数列です。人が自然に心地よく感じられる寸法体系を追及して導かれています。ただこれは、ヨーロッパ人男性の理想的身長を基にしているため、学生時代の私は、万国共通で考えるには無理があるだろう、と正直思ってしまいました。(批判しているわけではありませんよ。)
話がそれましたが、このモデュロールは外壁のコンクリートパネルにも使われてデザインされています。 写真に写っていないですが、床もモデュロールによってデザインされています。近影の写真がなくてごめんなさい。

中の写真は当時NGだったのか、手元にほとんど残っていないのですよね…。なので是非、機会がありましたら訪れてみてくださいませ。コルビュジエによって『19世紀ホール』と名付けられた空間を構成するトップライトとスロープがお勧めです。あと、雨樋も探してみてくださいね。普通は建物の外側に付けられていますが、見当たらないですよね?

折角なのでもう1枚。2009年頃かな…初めて訪れたときのものです。
こちらの階段とテラスはコルビュジエの図面では出口とされていたそうですよ。ですが、開館以来一度も 使われていないと聞きました。と言っても聞いてから年月が流れているので、今も継続しているのかはお調べできておりません。

余談ですが、彼の残した業績などはル・コルビュジエ財団によって保管・管理されています。この財団の事務所は前回ご紹介した建物内に入っていますが、私の愛用している筆箱もそちらの方に訪れた際に購入したものです。もう何年経つやら…という感じで使い続けていますが、なかなかにボロボロでして。ですが手放せないのですよね…(笑)打合せで目にされた方はお気づきでしょうが、ズボラなわけではないので、温かい目で見て頂けると嬉しいです。

本日はいつもより短めですが、この辺で。次回もお付き合い頂けますと幸いです。