こんにちは!
昨日までの空模様とは打って変わって、今日は快晴のようですね
秋の暑さは夏と違ってムシムシ感が違うため、
暑さにやられていることに気付きにくいように思います。
外で仕事をされてみえる方は、特に油断してしまわないようお気をつけ下さいませ。
さて本日は、久しぶりの建物のご紹介です。
ご存知の方もみえるでしょうか?
正解は…
目黒区の庁舎です!
建築史に興味のある学生さんだとピンと来るかもしれません。
数か月前のことですが、春先に展示会(ル・コルビュジェ展です!)があり、
弾丸で東京に行ってきました。
かねてから訪れたいと思っていたこちらの建物にも足を運ぶ時間がとれたので、
遂に!!です。
アルミ鋳物で構成された、ラインの揃ったキレイなファサードです。
私はこの角度が好きです(笑)
右の方にちらっと写っているエリアには、和室や談話スペースがあります。
設計は村野藤吾さんという方です。
私が建築を学び始めて一番最初に興味を持った日本人建築家です!
題名にある“コンバージョン”とは、
既存の建物を改修すると共に用途変更して再生させることです。
元々、こちらの建物は保険会社の本社ビルでした。
竣工は1966年ですが、2002~2003年に目黒区の総合庁舎として用途変更され、
今でも大切に使用されています。
エントランスホールに車寄せ、村野さんの代名詞とも言える階段は圧巻でした♪♪
昨今、古い建物は取り壊され、新しい大きなビルがどんどん建てられています。
住宅も然り。
もちろん地震の多い日本ですので、
耐震性の面からもその動きを否定することはできませんが…。
改修できる建物であれば、
やはり“残す”という選択肢も大切にしていきたいな、と思います。
行政では、住宅の場合、
耐震性を向上させる工事のための補助事業を実施しているところが多くあります。
(補助事業を受けるためには行政庁により条件があります。)
弊社にも耐震診断士がおりますので、
耐震改修工事をご依頼いただくことも多々あります。
補助事業の活用実績もありますので、気になる方はお気軽にご相談くださいませ。
余談ですが、
こちらの建物には屋上庭園が整備されています!
屋上緑化を検討されている区民の皆様からの問い合わせに応えるため、
緑化施策の推進と共に情報発信地の場として誕生したそうです。
この日は生憎の雨/曇りでしたので、人の気配は少ないですが…
都会の喧騒を忘れる素敵な空間でした。
信楽焼のたぬきさんにも癒されます。
こういう形での人に寄り添うまちづくりもあるんだな、と勉強になりました!