こんにちは、デザインチームの瀬尾です。
だんだんと秋めいてきましたね。日中は陽射しの強いときもありますが、やはり風が違いますよね。無暖房チャレンジをされている皆様、朝方の冷え込みに体調を崩さないようご注意くださいませ。
さて、時間がだいぶ空いてしまいました。 本日も、スペイン編の続きをお伝えしようかなと思います。引き続き、スペインが誇る巨匠、アントニ・ガウディの作品をご紹介です!

『カサ・ビセンス』です。
実業家のマヌエル・ビセンスの夏の別荘として建てられました。ガウディ最初の邸宅作品だそうです。ビセンスはタイルやレンガを扱う事業をしていたため、装飾にもふんだんに使われています。


それにしても色彩鮮やかですね。当時の時代背景を象徴している様式となっています。マニアック過ぎるので割愛しますが、イスラムの建築と西洋の建築がうまく融合されたエキゾチックで優美なデザインだなと感じます。
増築されたり庭のほとんどが売却されたりと、完成当初から姿は変わっていますが、やはり街を歩いていてこの建物を発見するとテンションがあがります(あがりました)。駅からグエル公園に歩いて行く途中で出会うことができたと思いますので、機会があれば是非!
現在は中の見学ができるようになっているはずですので、私もまた訪れるチャンスがあれば拝見したいと思います!
さてお次は…

『カサ・カルベ』です。
繊維業者で当時のブルジョワだったカルベットの依頼により建てられました。当時、1階が事務所、2階が邸宅、3階以上が賃貸マンションとなっていました。現在は1階がレストランとして使われています。

ガウディが初めて設計した集合住宅との事ですが、先ほどご紹介した『カサ・ビセンス』や他の作品と比べておとなしい印象を受けますね。こちらはバロックスタイルとなっており、初見ではガウディらしくない外観かなと思われますが、細部のデザインなどにはやはりガウディらしさが見られます。窓上部の鉄細工やバルコニーの装飾などは分かりやすいのではないでしょうか?シュロの葉を象ったデザインや頂部の曲線などを見ると、この辺りから有機的な建築の作風になっていったのかなと感じます。
一家のためにデザインされた家具なども残っているそうで、ガウディの初期デザインとしてマニアな方にはたまらないと思います。ちなみに、造り付けの家具はこちらのレストランを利用すれば見られるそうですよ。 写真でしっかり撮れませんでしたが、ドア・ノッカーもすごいんです!私ももう一度しっかり見に行きたいな…そして中に入ってみたい…!
最後におまけです!

ご存じの方もみえると思いますが、バルセロナの中央に位置するグラシア通りでは、ガウディのデザインしたタイルを見ることができます。どこにあるのかな~と下を気にして歩いている光景は少し異様かも。というより住民の方からはお馴染みなのかもしれませんね(笑)
本日はこの辺で。次回もお付き合いいただけますと幸いです。