皆様こんにちは!凰建設の森島です。
先日パッシブハウスジャパンの勉強会に参加させていただきました。
尾張一宮パッシブハウスの見学、そしてそこで採用されているZehnder(ゼンダー)のComfohome200という冷暖房も兼ねた全熱交換換気システムの勉強会でした!
こちらの換気システムについては一緒に参加させていただいた山下君のブログがありますのでご覧ください♪
この説明会の中で何回も復唱され記憶に残っているのが、お施主様のこまめなフィルター交換が何よりも大切という事です。
熱交換換気、第一種換気、全館空調、、SNSでも話題が上がり、それを売りにしている会社さんも多いですが、安易に採用するのは危険だと感じました。
第三種換気よりも、各部屋の温湿度が均一になりやすい、家中が均一に快適になる、そしてなんだか高性能な機器らしい、かっこいい、
その反面、3ヶ月に一回4つのフィルター交換、熱交換素子は2年に一回水洗い、10年ごとに交換という家庭でのメンテナンスが必要です。手間もお金もかかります。
メンテナンスを怠るとフィルターが目詰まりし、空調が機能しなくなったり、ダクト内にまで汚れやほこりが詰まってしまったり、そうなるとダクトの清掃、もしくは交換が必要になります。
ここで施工方法にも十分注意が必要です。もし、上記のようになってしまった場合ダクトの清掃ができる場合と、天井を剥がして全部取替えをせざるを得ない場合、それはダクトの施工によって変わってきます。
熱交換換気が多く普及しているドイツなど海外では、スパイラルダクトという太いダクトが使われており、なるべく直線で配管されています。
逆に今の日本で多い施工はというと、、フレキシブルダクトをうねうねと這わせ、屋根裏に押し込まれているようなものを多く見かけます。この場合、ダクトがダメになってしまったらこの時点まで家をはがす必要があります。
→→ 「全館空調 ダクト🔎」
海外では、ダクトの清掃がきちんとできるようなダクト、施工方法が採用されていますが、
日本の家は30年で壊される前提の為、ダクトの清掃のことまで考えられていません。
全館空調を採用されて自分の代は正しくメンテナンスされながら使われたとしても、
次の代に家が渡った時は?また、国が動いている様に日本も正しく住宅ストック社会ができていくとするならば、他の世帯に住み継がれる可能性も大いにあります。
床暖房が例に挙げられるように、使えなくなってしまって役目終了。別で第三種換気の穴を開けます。
とか、ダクトの交換のために天井全部めくって工事しないといけないならいっそ建替えればいいやん。とか、
今の全館空調ブームが未来の悪循環を生んでしまわないかと、帰り道に悶々と考えてしまいました。
皆様もご依頼する会社さんから説明を受けて、じっくり検討し採用頂ければと思います。
本日もブログをご覧いただきありがとうございました!