継手や貫を見るとテンションが上がります!

皆さんこんにちは、設計部の三輪です。
9月に入り、天気が不安定な日々が続きますね。気温が少し下がったのはとてもありがたいですが、晴れと雨は適度に入れ替わってほしいななんて思ってしまいます。(笑)

さて、今日もちょっとマニアックな「継手」や「貫」のお話。

先日、鳥取に住む友人と山陰観光をしてまいりました。

「出雲大社」で縁結びの神頼み(笑)
建築士の試験でも登場する出雲大社は「大社造り」の代表。
これに関しての詳しいお話は過去の瀬尾さんが書いたブログをご覧ください↓
こちらから

タイトルにあるように僕は「継手」や「貫」を見つけると木造建築らしさが感じられてテンションが上がるんです。
それを見つけた時の僕の姿はきっと異様に見えるかもしれません(笑)

ぐるっと回っていると見つけました!

これは『金輪継ぎ』という継手。
足元がダメになってしまった柱を『根継ぎ(ねつぎ)』するときによく使われる継手です。
梁を継ぐときにも使われる、高強度の継手です!

きっとこれも足元が悪くなってしまって、根継したのかと。
ただ、この柱60mm角ぐらいの比較的細いもの。こんな細かい部分まで根継されているのは、文化財ならではなのかもしれません。神は細部に宿るといわれますが、神様が集まる出雲大社だからこそ、細部に間違いなく神は宿っている気がしますね!


日本一過酷な国宝「三佛寺 投入堂」へも行ってきました。


日本史や建築士の試験勉強をしているとよく登場します。高校生のころからいつか見に行ってみたいと思っていた場所にようやく来れました。
ただ、本当に過酷です…
高所恐怖症な僕は本当に死を覚悟する瞬間が何度かありました。(笑)
もう二度と行けないかもしれません。でも本当に行ってよかったとつくづく感じました。

そんな過酷な道中の建物にも「貫」や「継手」が!

そもそもこんな過酷な山の中に、こんな建物を建築した過去の大工さんたちは、なんてすごい人たちだったんだろうと思い馳せます。
先日のブログでも書きましたが、貫構造は変形を許容しつつも崩れない粘り強さ(靭性)を持ち合わせています。
現代のような金物がない時代に、考え抜かれた構造ですね。

そんな貫には楔がつきもの。楔は貫の上側にはめ込むことが多いですが、一部下側にも。

どうしてこうなったのか、ついつい考えてしまいます。

そして面白い継手が!

『そぎ継ぎ』の一種かと思いますが、引っ張りに耐えるためなのか栓が入っています。
横架材なら『鎌継ぎ』でもいいのではと思いますが、もしかしたら組み立てるときに部材の長さが足りなくて急遽継いだのか、これぐらい簡易的?な継手でもいいと思ったのか…
答えはきっと誰もわからないかもしれませんが、当時の大工さんがどうしてこうしたのかを想像するだけでなんだかロマンを感じます。

手刻みしかなかった時代、構造材の随所に大工さんの技術が注ぎ込まれています。
その技術が詰まった場所の代表格が『継手』だと僕は思っています。
皆さんも歴史的な建築物や古民家の構造躯体を見ながら『継手』を見つけてみてください♪

もし気になる『継手』が見つかったら三輪まで教えてください!

『継手』や『貫』、『手刻み』が好きな三輪ならではのマニアックなブログでした。
最後まで読んでくださってありがとうございました!


この記事を書いたスタッフ

三輪 昂寛

部署:設計
資格:二級建築士・3級ファイナンシャルプランニング技能士